一般社団法人 日本クリティカルケア看護学会

設立趣旨

日本クリティカルケア看護学会 設立趣意書

クリティカルケア看護に関するわが国の発展は、先ずICU・CCUにおける30年余りの実績に負うところが大きい。この間多くの看護師による臨床経験、臨床知が蓄積され、1997年には救急看護の、1999年には重症集中ケアの認定看護師が誕生し、わが国初のクリティカルケア看護専門看護師の誕生も目前である。

研究会、学会活動に目を転じると、日本看護協会が主催する日本看護学会は今年で34年目となり成人看護Ⅰ(急性期)への応募演題数は毎年200を越えている。また1998年には日本救急看護学会が設立され、さらに今年で31回を数える日本集中治療医学会学術集会は、医師・看護師・臨床工学技士合同の長い歴史と実績を誇り、名実ともにわが国のクリティカルケア看護の牽引役として重要な役割を果たしてきた。

このような貴重な歩みを土台として、今回、日本クリティカルケア看護学会を設立する運びとなったが、本学会では看護職を中心とした学会運営を行い、クリティカルケア看護学に関わる多くの看護職者が集結し、人々に貢献するクリティカルケア看護学の確立と発展を目指すことを意図している。具体的には、ICU・CCU看護、急性期看護、周手術期看護、救急看護はもとより、在宅医療や終末期看護でのクリティカルケアや、クリティカルケア看護に関する基礎教育・継続教育・生涯教育、キャリア開発や、クリティカルケアに携わる看護職の役割拡大など、様々な領域、場所や場面、状況を包含し、クリティカルケア看護に携わる実践・教育・研究者の柔軟な発想と新たな概念を基盤としたクリティカルケア看護の専門性構築に挑んでいきたい。さらに本学会は、これまでのこの領域、関連領域の研究会、学会の功績に敬意を表し、有機的な連携と協同を図っていきたい。

学会設立と運営には、会員や看護、医療のみならず、社会や人々への責務も伴う。学会設立はスタートラインに立ったに過ぎないが、1歩ずつ歩み出しその歩みを重ねていくことに意義を見いだしていきたい。本学会の設立に賛同する方々のご参加と力の集結を、切にお願いする次第である。

日本クリティカルケア看護学会
設立時理事長 井上 智子
(国立研究開発法人 国立看護大学校)